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運動会は撮影禁止にするべき?保育園、幼稚園、小学校で起こりえるトラブル

この記事の監修者
大阪市の弁護士「阪倉篤史」

阪倉 篤史 弁護士

大阪市にある西横堀総合法律事務所、代表弁護士の阪倉 篤史です。
「日本一話しやすい弁護士」を目指して、日々研鑽に努めております。
保護者からのクレームでお困りごとがございましたら、どんな些細なことでもかまいませんので、一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。

保護者の撮影禁止

我が子が活躍する運動会、保護者の方はビデオカメラを用意し、特等席で子供の活躍を撮影したいと思うはずです。
そんななか、近年運動会での撮影が禁止になるところも増えてきました。
今回は、なぜ運動会で撮影禁止といわれるようになってきたのか、その背景と小学校などで起こりえるトラブル、園や学校側の取るべき対応などについて解説します。

保育園や小学校などの運動会で撮影禁止といわれるようになった背景

運動会の最新の事情

保育園や幼稚園、小学校などの一大イベントともいえる運動会で、今撮影を禁止するところが増えてきています。
では、なぜ撮影禁止になっているのか、その背景について考えてみましょう。
撮影禁止となった背景には、以下の点が考えられます。

プライバシー保護

園や学校の運動会で撮影が禁止となっている理由の一つに、プライバシーの保護が挙げられます。
SNSなどへの投稿を禁止している園や学校は多く、保護者が何気なく投稿した動画や写真が世界中の多くの人の目に触れてしまうという点が問題となっています。
スマートフォンを使って気軽にSNSへの投稿ができるようになった今、プライバシーの保護が問題となっているのです。
さらに、我が子の顔が知らない人に見られてしまうだけでなく、保護者間でのトラブルに発展することもあります。
自分の子供以外の他の子が写りこんでいたのにその保護者に無断でネットに上げられた、場所や個人情報が特定されるような背景が含まれていたなどのトラブルを招く可能性もあるのです。
その他、家庭の事情により夫や妻と別居している、知人に見つからないようにひっそりと暮らしているといった状況の保護者にとっても、情報を外部に漏らすことになってしまうため危険です。

子供の応援により集中してもらうため

園や学校での運動会にて撮影禁止となっている理由には、より子供の応援に力を注いでもらいたいという先生側の思いも含まれます。
撮影に夢中になっているとき、応援はおろそかになりがちです。
ビデオカメラの画面越しに子供を見るよりも、子供たちが頑張っている瞬間を保護者の目に焼き付けてもらいたい、たくさんの声援で子供たちを応援してもらいたいという思いも背景にあります。
実際に保護者の声援は子供たちにとっても嬉しいものです。
運動会にて撮影禁止としている園や学校が増えている理由には、たくさん応援をして、子供たちの努力を見てもらうためであると理解できます。

子供が競技に集中できなくなる

運動会に集中する子供

幼稚園や小学校の運動会というと、子供にとっては晴れ舞台です。
今まで頑張って練習してきた成果を、保護者に見てもらう機会ともいえます。
そのため、子供たちはとても緊張していることでしょう。
その上さらに多くのビデオカメラを向けられるとなると、子供たちは競技に集中できなくなる可能性があります。
緊張している上にビデオカメラが気になり、練習時の努力を発揮できないという事態が起こり得ます。
子供たちが安心して競技に集中できるよう、保護者には撮影に配慮してもらいたいという思いが挙げられるのです。

撮影にまつわるトラブルを防止するため

保育園や学校などで運動会が撮影禁止になっている理由には、撮影にまつわるトラブルを防止するためという点も挙げられます。
撮影の場所取り、高さのある三脚を最前列でセットする、撮影に夢中になり立ち上がってしまい、他の保護者の視界を遮る・・・などによって、保護者間でトラブルになることもあります。
お互いがマナーを守り、子供たちの運動会を応援できるよう、トラブルを回避したいという園や学校側の思いもうかがえます。

保育園において撮影禁止としているところが多いのも事実

保育園、幼稚園、小学校と、子どもが活躍する運動会が開催されているなか、特に保育園において撮影を禁止しているところが多いという点にも注意すべきです。
なぜ保育園で撮影禁止としているところが多いのか、その理由には公立の保育園である場合、保護者の希望で選ぶことができた保育園ではない可能性があるためです。
家庭の事情も様々という背景から、保育園において撮影禁止としているところが増えているのです。

運動会の撮影禁止、園や学校側が取るべき保護者への対応とは

撮影禁止について学校側の対応

幼稚園、保育園、小学校などの運動会で撮影を禁止とした場合、園や学校側は保護者にどのように説明・対応をすべきでしょうか?
ここでは、園や学校側が取るべき対応について解説します。

プロの撮影業者に依頼、後日ビデオや写真を販売する

運動会の撮影を禁止することになった以上、保護者に説明をし理解してもらうために、プロの撮影業者に依頼して、子どもたちの写真を撮ってもらうという方法があります。
プロによる撮影であるため画質が良く、保護者にも満足してもらうことができるでしょう。
我が子を中心とし撮影しているわけではありませんが、競技ごとの雰囲気、子どもたちみんなが汗を流して頑張っている姿を保護者の手元に残すことができます。
実際に、プロの撮影業者に依頼し、後日ビデオや写真の販売を実施している園や学校では、保護者が満足しているケースが多いです。

運動会の撮影にまつわる困り事は弁護士にもご相談を

一年に一度の運動会、保護者としては我が子の姿をビデオカメラに収めたいと撮影にも力が入ります。
その一方で、保育園、幼稚園、小学校において運動会での撮影を禁止すると述べているところもあります。
プライバシーの保護や子供の安全への配慮などを踏まえた上での園や学校側の決断であるにもかかわらず、保護者のなかには納得できないと反発する人も少なからず存在します。
同時に、撮影を許可していることで保護者間のトラブルが発生することもあります。
そのような運動会での撮影に関する様々な困り事において、園や学校だけでは解決できない、対処法に困っているという場合は弁護士に一度ご相談ください。

保育園、幼稚園、小学校の運動会、撮影禁止で起こりえるトラブルとは

保護者間トラブル

運動会での撮影を禁止することで、想定されるトラブルもいくつか考えられます。
どのようなトラブルが想定されるかを理解し、保護者への対応を検討していくことが園や学校の任務といえるでしょう。

我が子が中心である、または写っている写真が少ない

園や学校が依頼したプロの撮影業者によるビデオや写真の販売を行なうとき、保護者とのトラブルが起こる可能性があります。
保護者のなかには、我が子が写っている写真が少ない、我が子を中心として写真を撮ってもらいたかった・・・など無理な要求をする人がいます。
さらに、写真やビデオを販売してお金を受け取るとなると、その金額に納得がいかないと不満を漏らす保護者も出てくることがあります。
保護者にとっては我が子が一番でしょう。
しかし、園や学校としては運動会の雰囲気やみんなが頑張っている姿を見てもらいたいと願っているのです。
両者の思いの違いや保護者の一方的な思いによって、このようなトラブルが起こり得るのです。

こっそりスマートフォンを使って撮影する保護者

運動会での撮影を禁止することで、隠れて撮影しようとする保護者が増える問題も挙げられます。
ビデオカメラだと目についてしまうため、スマートフォンを使って動画や写真を撮るのです。
プライバシーの保護も関係して撮影が禁止になっているなか、スマートフォンでの撮影は盗撮と判断される場合があるので特に避けたい行為です。
しかし、撮影禁止と伝えることで、スマートフォンでこっそり撮影をしようと考える保護者が出てくることは想定されます。
スマートフォンで撮影した写真などが流出する恐れもあり、そうなると園や学校としてはトラブルの対処に追われることになります。
撮影禁止によって、このようなトラブルが想定されることも、園や学校側は理解しておきましょう。

運動会での撮影禁止、保護者に理解してもらえるよう対応し、困ったときは弁護士へ

保育園、幼稚園、小学校の運動会は、保護者にとっても一大イベントです。
我が子の成長をビデオカメラに収めるチャンスであり、撮影に力を入れている保護者も多いです。
しかし、子供の安全上プライバシーの保護や保護者間とのトラブルを避けるため、最近では運動会の撮影を禁止するところが出てきました。
園や学校としては、撮影禁止となった経緯を保護者に理解してもらい、その上でどのような対応を取るか説明をする必要があります。
保護者に理解してもらえない、実際に撮影をめぐってトラブルが起きてしまったというときは、弁護士にご相談ください。

 

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